商品情報
products
AppNano社製SThMモジュール VertiSense
概要
市販のSPMに組み込むことでSThM(走査型サーマル顕微鏡)測定を可能とするモジュールです。
装置構成
・熱電対プローブ (Thermal Probe)
・インターフェースボックス (Pre-Amplifier)
・SThMモジュール本体 (Imaging Amplifier)
・ワイヤレスコントローラー/ VertiSenseApp (Android Tablet)
特徴
熱電対プローブ VTPシリーズ
・センサー部には従来のサーミスタではなく熱電対を採用することで、直接的な温度測定が可能です。
センサーはTip先端部に設置されるため、形状と温度が同じ位置で、同時に取得できます。
構造は、Siカンチレバー上の中空Tip(SiO2)に熱電対構造が組み込まれています。
・使用可能な最大温度: 700℃
・感度(温度分解能): 0.01℃
・使用可能な最大温度: 700℃
・曲率半径: 50nm(温度分解能は20nmの実績あり)
・コンタクトモード、ノンコンタクトモード、ハイブリッドモードでの動作可能
<プローブ仕様>
VTP-200 | VTP-500 | |
---|---|---|
ばね定数(N/m) | 9.9 | 0.63 |
共振周波数(KHz) | 107 | 17 |
カンチレバー長 | 200 | 500 |
カンチレバー幅 | 50 | 50 |
カンチレバー厚み | 3.5 | 3.5 |
Tip高さ | 16 | 16 |
測定モード | Tapping™ Peak ForceTapping™ Contact |
Contact |
web site(熱電対プローブ): http://www.appnano.com/product/category/vertisense-thermal-probes
実温度マッピング及び熱伝導率コントラストマッピングが可能
装置構成を変更することなく、実温度マッピング(TMM: Temperature Mapping Mode)、熱伝導率コントラストマッピング(CMM: Conductivity Mapping Mode)の2種類の測定を切り替えることができます。
- TMM: フィードバックレーザーをレバーのチップ側に当て、プローブ先端でサンプルの実温度測定を行います。
- CMM: フィードバックレーザーをTip直上に当てることで熱電対部を加熱します。サンプルにコンタクトした際、材質の熱伝導率に依存して熱電対部の温度が変化し、熱伝導率のコントラストをイメージングできます。
<測定例>
- TMM: Siヒーター
AppNano社製Siヒータでの温度マッピングです。ヒーターのOn/Offでの温度分布の差を見ています。
- CMM: エポキシ中に埋め込まれたカーボンファイバー
フィードバックレーザーで加熱されたプローブがサンプルに接すると熱を奪われますが、エポキシよりカーボンファイバーの熱伝導率が高いため、プローブ温度が低く表示されています。
ユーザーフレンドリーな設計で、市販のSPMに負荷をかけることなく、容易に接続
市販のSPMのほとんどに取り付けが可能です。SPM側へは専用ホルダーにマウントされた熱電対プローブを取付けるだけで、ホルダーに接続されたケーブルをインターフェースボックスを介してSThM本体に接続します。熱電対からの信号は、SThM本体からBNCで取り出し、SPMコントローラの外部入力端子に接続します。
付属のワイヤレスコントローラー/ VertiSenseAppはSThM本体とBluetoothで接続されており、温度のリアルタイム表示と各種設定を行います。
web site(SThMモジュール): http://www.appnano.com/product/category/vertisense-stm-module
お問い合わせ
機能材料部
〒141-0001
東京都品川区北品川五丁目5番15号
大崎ブライトコア19階
TEL:03-3442-5142 FAX:03-3442-5175