遠心分離機とは
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よくあるご質問
- 遠心分離機とはどんな機械ですか?
- 「遠心分離機」とは、遠心力によって比重差のあるもの分離させる機械です。
- 比重差ってなんですか?
- 比重とは、ある物質の密度と、基準となる標準物質の密度との比です。液体では「水=1」です。
「比重差」とはその密度の差になります。
例えば、一般的なサラダドレッシングではしばらくすると、油分と水分に分離します。これは油分が水分よりも軽く、「比重差」があるためです。
- 遠心力をかける理由はなんですか?
- 通常、何もしない(重力加速度=1G)環境では、分離するまでに時間がかかります。しかしこれに高速回転により強大な加速度を加えると、比重差がわずかであっても分離させることが可能で、また短時間で分離をすることができるためです。
- 遠心分離機では何Gをかけることができますか?
- 分離をするものにより違いがありますが、一般的な用途では2000G~4000G、医療分野などでは10000G以上の遠心力を発生させるケースもあります。一般的な用途でも、重力の2000~4000倍の力を発生させていることになります。
例えばバケツに水を入れて振り回すと、遠心力で水はこぼれません。遠心分離機では高速回転により重力の2000倍以上の遠心力を発生させて、比重差のあるものを短時間で分離します。
- 遠心分離機の歴史を教えてください。
- 遠心分離機は19世紀後半に、ヨーロッパで発明されました。初期の用途はミルクセパレータによる「乳とクリーム」の分離で、動力は手動でした。現代では、機械は大型化し動力はモーターと変わっておりますが、基本的な原理は変わっておりません。また現代においても、新たな分離用途が発案されるなど、「古くて新しい機械」と呼べるかもしれません。
- どんな用途で使われていますか?
- 巴工業の遠心分離機は、デカンタ型遠心分離機と呼ばれています。
代表的な用途としては、食品(スリ身、ジュース、調味料、エキス)、化学(高純度テレフタル酸、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン)、環境保全(下水、し尿)の他、医薬(抗生物質、薬用菌体)、エネルギー(燃料油、排脱石膏)、リサイクル(工業廃水、廃プラスチック)など、多岐にわたっています。
- 巴工業の遠心分離機のシェアはどのくらいですか?
- 遠心分離機の用途が多岐にわたっているため、正確なシェアはわかりませんが、日本国内ではNo.1を自負しています。
世界では、歴史的な経緯から遠心分離機発祥の地であるヨーロッパ勢が強く、5~10番目の規模です。
- 巴工業の特徴は何ですか?
- デカンタ型遠心分離機のメーカーとしては日本国内のパイオニアで、長年の経験に裏付けられた高い技術力が特徴です。
その高い技術力で、世界最大の遠心分離機を製造したのも巴工業です。また下水処理で使われる高効率・省エネ型遠心分離機や、化学分野で使われる産業用の竪型デカンタ遠心分離機は、世界でも巴工業のみが製造できる独自のもので、技術力では世界でも他社の追随を許しておりません。
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